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米蔵の建設 - エピソード1 - 最終章
カテゴリ: フィリピンButBut / テーマ: フィリピン / ジャンル: 海外情報
お待たせしまして申し訳ない
このところ仕事が立て込んでまして
更新が遅くなってしまいました

終に最終章まで辿りつきましたけども
これからは少し文体なんぞも崩して
書いてみようかと思っております
その方が読み物としても
面白いかと思いますしね

それでは最終章お楽しみ下さい


米蔵の建設 - エピソード1 - 最終章 - 「兄弟への土産」

さて、思い思いに米蔵周辺に腰掛けますと
いつもの様に山盛りの米と塩味の豆スープが
回って参ります

まず米ですけども驚愕の量が皿に盛られております
バザールで売られている香辛料の山を連想させます
ゆうに二合はあるでしょうか?
次にスープなんですが、これは岩塩のみの
味付けでございます
スープの中にはひたすら豆、豆、豆
翌日、腹にガスが溜まるのが
たまに傷であります

こうして食事が開始されるわけですけども
皆で一斉にという概念はありません
配られた先から食らい付いて行くわけです
しかしここでちょっとした注意事項が…
そう人の満腹感は15分を超えるとやって参ります
それ以前に食い尽くしてしまわねば
そこから先は拷問のような食事が待っておるのです

一杯のスープで米を食って行くのは
容易な事ではございません
慣れてしまえばどうというコトも無いのですけども
それでも油断は禁物です
そんな風に致しまして
10分程かけて食い尽くしたのですが、
ここで第二注意事項

あまり早く食べ過ぎるな

早く食べてしまいますとね
新たに盛られてしまう訳ですよ
2合の飯の後に更に2合となりますと
これは本格的な拷問であります
断れば良いのですけども
男はこれ位食べるのが
普通でありますし、食べないと
あっという間にエネルギー切れを
起こしてしまいますんで
夜中にガタガタ寒くて震えるなんて
事にもなりかねない訳です

とはいえね日本暮らしの私の胃袋というのは
どう考えても小さい訳ですから
これだけの飯でもきつい訳です

食事も無事終わりまして
ほっとしていると
竹の紐にくくられた豚肉の塊が配られました
正直言いまして
これからが本格的な食事だったりするわけです
そうなんといいましても
肉はメインディッシュですからね
しかしながらもはや私の戦は終わっておりました
戦意をこれ以上保つのは困難であると
そう体が言っておりました
それにですね
肉はごちそうですから
まだ小さいアイザとヒラタに土産として持って帰れば
栄養も取れますしね

そんな風にしまして米蔵作りは無事終了したのでした。

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Edit / 2008.11.15 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
米蔵の建設 - エピソード1 - 第四章
カテゴリ: フィリピンButBut / テーマ: フィリピン / ジャンル: 海外情報
ここで少し想像してみて下さい。
二人掛かりで豚を押さえ付けている現場を。
大型のものになると二人では足りず
四人掛かりになります。

そしてもう一つスーパーで買い物をしている
自分の姿を思い出してみて下さい。
パックに入った薄切りの肉。
美味でない皮や脂身の部分も既に取られ
その肉を手にしている時
動物が死んでいる姿というのは考えもしません。

普段日本で暮らしている時には
奪われた命の事を考える必要すらないと
そういう環境で日本人は生きているのではないかと
言えると思います。
かつては日本でも同じように動物を殺して
食べていたのでしょうが。

それでは話を進めようかと思います。
血抜きされた豚は次に火にかけられます
ここで登場しますのが木の枝
木の枝の先には硬い緑の葉がついています
さっと火で炙りこの木の枝で払っていくと
豚の体毛が取れて行くのです。
それでも取れない細かい毛は
その辺にある石や木の枝など
利用できそうなものでこそげ落としていきます

こうして炙り体毛を落とし終わると
次はいよいよ切り分けて行きます
どう切り分けるのかといいますと
手伝いに来てくれた家族の分まで
入れて何人分必要なのか
計算しどの部分で何人前
美味しい部分も公平に行き渡るように
予め若干の相談の後に切り分けて行きます。

その前に大事な事がありまして
といいますのもまだ絞めただけで
何の処理もしておりませんので
裁いて行くにあたって問題があるのです。
まず下腹部から真っ直ぐに大きなカーマンと
呼ばれる鉈のようなナイフで
真っ直ぐ上に切って行きます
そうしますと当然腸が見えてくるのですが
これを一番下の肛門部分で結んでしまいます。
更に胃袋の手前でも同じように結びます。
これをやらないと、大惨事になってしまいますし、
匂いがなかなか落ちず肉の味が落ちるのです。

こうして切り分けられた肉を煮て調理します
そして最後に竹紐に刺して通され
手伝いに来てくれた人々へと配られ、
食事が始まります。
この日の個人の割り当ては多くて3つの塊が
刺さっていました。

この続きは明日の最終章で

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Edit / 2008.11.02 / Comment: 3 / TrackBack: 0 / PageTop↑
米蔵の建設 - エピソード1 - 第三章
カテゴリ: フィリピンButBut / テーマ: 海外生活 / ジャンル: 海外情報
作業も終わりこれでゆっくりと普通ならなる訳ですが
ここではそうはいきません
手伝いに来てくれた方々へのお礼と
新築のお祝いに豚を潰し振舞わねばなりません

まずは豚を捕まえに行く所から始まります。
捕まえて連れてくる方法は様々で
木に吊るして担いで来るか
首に縄を付けて引きずってくるとか
その場で絞めてしまうとか
概ねサイズで決定されます

大きい豚は吊るして担ぐ
小さい豚は引っ張ってくるなど

この日の豚は少々小振りな豚でした
まず前足と後ろ足をそれぞれ2人で掴みます
この段階で豚の本気の抵抗が始まります
次に頚動脈を切って血を抜くのですが
足首を握った手に渾身の力を込めませんと
蹴られますし、動いてしまい上手く頚動脈を切れません
手を離せば怪我に繋がりますのでこっちも本気です
数分も握っていると段々握力が
無くなって行くのが判ります

ただ絞め方を書いていても何も伝わらないかと
思いますので あえて心境を言ってしまいますと
命が消えていくまでがすごく良く判ります
力強かった足が段々弱々しくなっていき
最後には動かなくなります
役1分から1分半程でしょうか

可愛そうと思う気持ちはありません
生きていく為に獣を取ったり絞める事
可愛そうというよりは 燃えるといった方が
良いのでしょうか?
勿論、哲学的な考えに至る事もありません
自分の先祖も大昔狩猟民族であったのであろう
そう感じる瞬間でもあります

この続きはまた明日

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Edit / 2008.11.01 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
米蔵の建設 - エピソード1 - 第二章
カテゴリ: フィリピンButBut / テーマ: 海外生活 / ジャンル: 海外情報
柱が建ってさていよいよ床と壁をと思ったら
出てきましたのがバスィーであります
これはさとうきびから作ったお酒ですね
もうですか…
どうやら早くも前祝いのようです

さっとバスィーをまわしのみ致しまして
作業再開
飲みすぎると仕事になりませんからね
床、壁共に最後の数枚が難航します
それはそうです
真っ直ぐ建ってないのですから

しかし目見当なりに調整しつつ
叩いたり、おっつけたりしまして
どうにか全てがはまりました

でもどうしてなんでしょうね?
まだ完成していないのに
入ってみたくなるわけです
代わる代わる入ってみては
満足げに出てきます

そして最後に既に組んであった
屋根を乗せて完成
感慨もひとしおです

しかしここで終わらないのが
このBUTBUT
そう働いてくれた人へのお礼と
そして完成の祝いを兼ねまして
を絞めて振舞う訳です
当然それらも自らの手でやります

そのお話はまた後日


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Edit / 2008.10.29 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
米蔵の建設 - エピソード1 - 第一章
カテゴリ: フィリピンButBut / テーマ: フィリピン / ジャンル: 海外情報
久しぶりのBut Butの朝
鶏の鳴き声と共に目覚めた
今日は朝から米蔵(アイアン)作りに誘われていて
カルメンの弟のアボイが迎えに来ることになっていた
長男のゴードンはスコップ片手に出かけて行った
何でも家のモルタル塗りを手伝うのだとかで
まだ数日はかかるとの事だった

いつものように、どうしょもない位甘いネイティブコーヒー
片手に一服する
山を見下ろしながら眼下に見える雲を眺める
ゆっくりとした時間が流れてゆく

程なくしてアボイが迎えに来たので
アイアンの建設場所へと向かった
既に親戚連中が10名程集まっていて
作業は始まっていた

長い丸太を組んで作る高床式の米蔵
どういう訳か米蔵の脇で三男のデンデンが
野生の芋を見つけて掘っている
デンデンは昔から自生の食べ物を
見つけてくるのが上手い
頼むと大概の物は手に入れてくる

さて作業の方だがまず柱を埋める為に
横に深さ1.5m程の二列の穴を平行に掘る
そして柱を建ててそれぞれをジョイントし骨組みにする
その後床板と壁面部分に丸太をはめ込み
屋根を乗せて完成となるのだが
釘は殆ど使用しない

一番の苦労は水平を取る事
そして柱を真っ直ぐに建てる事
床が傾き壁にはめる丸太がはまらなくなってしまうからだ

誰かが水平機を持ってきた
水平機がここで使われている事に驚いたが
使用方法を見ていてもっと驚いた
柱の突端部分で水平を計るだけでなく
柱の側面に当てて水平を取っているのである

数本の柱を均等の高さで埋めなくてはならないのだが
これでは何時まで経っても均等にはならない
作業はしょっちゅう中断し会議が始まる
水糸張れば一発なのにねぇ
と思うがそれはそれ
ここにはここのやり方があるのだろう
黙って眺めていると
議論しても進まないという結論に達したらしい
強引に合わせに入った
柱を叩きスコップで堀り何とか合わせていく
そんな風にして数時間後どうにかこうにか柱が建った

つづきはまた後日

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Edit / 2008.10.27 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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